MANUAL
WAVETRIM マニュアル
v1.0.2 / macOS 15 以降
WAVETRIM は、波形を開いて、切って、音量を整えて、書き出すためのアプリです。 困ったら波形の上で右クリックしてください。ほとんどの機能がそこに並んでいます。
1. 開く
- 音声ファイルをウィンドウに落とすか、⌘O で選びます。wav、aiff、mp3、m4a が開けます。
- Finder でファイルを右クリックして「このアプリケーションで開く → WAVETRIM」でも開けます。
- 1 つの音につき 1 ウィンドウです。何枚でも並べて開けます。⌘N で空のウィンドウを出します。
- サンプルレートとチャンネル数は、元のファイルのままで扱います。
- 波形を閉じてウィンドウを空に戻すには、左上の「ファイル」メニューから「閉じる」を選びます。保存していない変更があると、確かめてから閉じます。
2. 聴く・動く
- Space で再生と停止。範囲を選んでいる時は、その範囲だけを鳴らします。選んでいない時は、再生位置から最後まで鳴らします。
- ループは最初から入っています。下の ⟲ ボタンで切り替えます。
- ← → で 0.1 秒ずつ、⇧ を足すと 1 秒ずつ再生位置を動かします。Home で頭に戻ります。
- 拡大・縮小は、マウスのホイールかトラックパッドを縦に動かします。マウスの位置を中心に拡大します。トラックパッドのピンチでもできます。
- 横に動くには、トラックパッドを横になぞるか、⇧ を押しながらホイールを回します。⌘ を押しながら波形をドラッグしても動きます。
- ⌘0 で全体を表示、下の「選択」ボタンで選んだ範囲いっぱいに拡大します。
3. 範囲を選ぶ
- 波形の上をドラッグして選びます。ドラッグしている間、その場所の音が鳴ります。
- 選んだ範囲の端を掴むと、その端だけを伸び縮みできます。真ん中を掴むと、長さを変えずに範囲ごと動かせます。
- ⇧ を押しながら掴むと、どこを掴んでも近い方の端を動かします。範囲がとても細い時に便利です。
- ⌘A で全部を選び、esc で選択を外します。クリックすると、選択が外れて再生位置がそこに移ります。
- 加工は、選んでいれば選んだ範囲に、選んでいなければ全体に掛かります。どちらに掛かるかは、加工のボタンの横に表示されます。
4. 切る・つなぐ
- 切り取り ⌘X
- 選んだ範囲を取り出して消します。後ろが前に詰まります。
- コピー ⌘C
- 選んだ範囲を覚えます。別のウィンドウにも貼り付けられます。
- 貼り付け ⌘V
- 選んでいればその範囲と入れ替え、選んでいなければ再生位置に差し込みます。チャンネル数やサンプルレートが違う音は貼り付けられません。
- 削除 delete
- 選んだ範囲を消します。後ろが前に詰まります。
- クロップ
- 選んだ範囲だけを残して、前後を消します。
- 無音にする
- 選んだ範囲を無音にします。長さは変わりません。
- 無音を挿入
- 再生位置に、0.05〜10 秒の無音を差し込みます。
- 新ウィンドウへ ⌘D
- 選んだ範囲 (選んでいなければ全体) を、新しいウィンドウで開きます。元のウィンドウはそのままです。
- 取り消し ⌘Z
- 40 回まで戻れます。やり直しは ⇧⌘Z。ファイルを開き直すと、取り消しの記録は消えます。
5. 音量と加工
- フェードイン / アウト
- 範囲の頭から (または終わりに向けて) 音量を 0 から上げます (0 まで下げます)。曲がり方は設定で「直線」「S字」「対数」から選べます。
- ゲイン
- 音量を -24〜+24 dB の間で上げ下げします。右クリックからは ±1、±3、±6 dB をすぐ掛けられます。
- ノーマライズ
- 一番大きいところが、決めた大きさ (最初は -1.0 dB) になるように、全体の音量をそろえます。目標は設定で -12〜0 dB の間で変えられます。
- マキシマイズ
- 音圧を上げます。「天井」(音が越えない上限)、「狙う音量」、「持ち上げの上限」の 3 つを決めて掛けます。最初の値は天井 -0.4 dB、狙う音量 -12 dB、上限 18 dB です。
- リバース
- 範囲を逆再生の向きにします。
- モノラル化 / ステレオ化
- ステレオの時は左右を混ぜて 1 本に、モノラルの時は同じ音を左右に置いて 2 本にします。この 2 つは、いつもファイル全体に掛かります。
どの加工も ⌘Z で取り消せます。
6. プラグイン
- Mac の Audio Unit のエフェクトが使えます。VST、VST3、音源 (インストゥルメント) は使えません。
- 画面の「プラグイン」を開いて「追加」から、メーカー名でたどって選びます。上から順につながります。↑ ↓ で順番を、「切る」で一時的に外す、✕ で取り除きます。「画面」でプラグインの操作画面を開きます。
- 入れただけでは、再生の音に掛かるだけで、波形は変わりません。
- 書き出しには、波形そのものが書き出されます。プラグインの音を書き出したい時は、先に次のどちらかをします。
- 焼き込む — いま聴こえている通りに、このウィンドウの波形を書き換えます (選んだ範囲、なければ全体)。長さは変わりません。取り消せます。
- リサンプル — プラグインを通った音を、新しいウィンドウに取り込みます。元のウィンドウはそのままです。残響の余韻のために、後ろに 0.5 秒足されます。ビット数 (32 / 24 / 16 / 12 / 8 bit) を選べるので、わざと粗くすることもできます。
- プラグインの中には、作りが原因で読み込めないもの、読み込むとアプリごと終了させるものがあります。当社の側では直せないことがあるので、買う前に試用版でお手持ちのプラグインを確かめてください。こまめに保存しておくと安心です。
7. 録音
- 画面の下の赤い ● で録り始め、■ で止めます。一時停止もできます。一時停止していた間は録られず、前後がつながります。
- 空のウィンドウで録ると、新しい波形になります。音が入っているウィンドウで録ると、再生位置から上書きになります (終わりを越えた分は継ぎ足されます)。上書きは ⌘Z で戻せます。
- 何から録るかは「設定」の「録音のソース」で選びます。オーディオインターフェイスの何チャンネル目を使うか、ステレオかモノラルかも選べます。
- ソースに別のウィンドウを選ぶと、そのウィンドウの音を (プラグインを通った後の音で) 録れます。
- 初めて録る時、Mac がマイクを使ってよいか聞いてきます。断ってしまった時は、システム設定 → プライバシーとセキュリティ → マイク で WAVETRIM をオンにしてください。
- 録った音は自動では保存されません。書き出すか、プロジェクトとして保存してください。
8. 書き出す
- ⌘E か「書き出す」ボタンで開きます。形式と範囲 (全体 / 選択範囲だけ) を決めて「書き出す」を押すと、保存先を聞いてきます。
- 形式は WAV (24bit / 16bit / 32bit float)、AIFF 24bit、MP3、M4A (AAC)、FLAC (24bit) です。MP3 と M4A は 128 / 192 / 256 / 320 kbps から選べます。
- MP3 は 2 チャンネルまでです。それより多い時は WAV か FLAC を使ってください。
- サンプルレートは元のままで書き出します (M4A だけは、AAC で使えないレートの時に自動で合わせます)。
- 同じ名前のファイルに上書きする時も、書き終わってから入れ替えるので、途中で失敗しても元のファイルは壊れません。
- 書き終わると、画面の下に「Finder で表示」が出ます。
9. プロジェクトの保存
- 作業の途中を残すには ⌘S でプロジェクト (.wavetrim) として保存します。別名で保存は ⇧⌘S、開くのは ⇧⌘O です。
- プロジェクトには、音そのもの、選んでいた範囲、表示の位置、プラグインとそのつまみの設定が入ります。元の音声ファイルを消しても開けます。取り消しの記録は入りません。
- プロジェクトは WAVETRIM でしか開けません。ほかのアプリで使うには書き出してください。
10. 設定
右上の「設定」で開きます。
- 言語
- 日本語 / English。メニューバーの標準の項目だけは、Mac の言語設定に従います。
- スキン
- 見た目の色を 7 種類から選べます。
- 出力
- 音を出す機器。ここで選んでも、Mac 全体の出力は変わりません。
- 録音のソース
- 録る機器とチャンネル、ステレオ / モノラル、ほかのウィンドウ。
- フェードの曲がり方
- 直線 / S字 / 対数。
- ノーマライズの目標
- -12〜0 dB。
フェードの曲がり方とノーマライズの目標は、ウィンドウを開き直すと最初の値 (S字 / -1.0 dB) に戻ります。
11. キー操作の一覧
- Space
- 再生 / 停止
- ← →
- 0.1 秒動く (⇧ で 1 秒)
- Home
- 頭に戻る
- ⌘A / esc
- 全部選ぶ / 選択を外す
- ⌘X ⌘C ⌘V
- 切り取り / コピー / 貼り付け
- delete
- 選んだ範囲を消す
- ⌘Z / ⇧⌘Z
- 取り消し / やり直し
- ⌘D
- 選んだ範囲を新しいウィンドウへ
- ⌘+ ⌘- ⌘0
- 拡大 / 縮小 / 全体を表示
- ⌘N
- 新しいウィンドウ
- ⌘O / ⇧⌘O
- 音声を開く / プロジェクトを開く
- ⌘S / ⇧⌘S
- プロジェクトを保存 / 別名で保存
- ⌘E
- 書き出す
- ⌘?
- このマニュアルを開く
マウス: ホイール (縦) で拡大縮小、⇧+ホイールで横に動く、⌘+ドラッグで横に動く、右クリックで全機能。
12. 困った時は
- 貼り付けられない — コピーした音とチャンネル数かサンプルレートが違います。モノラル化 / ステレオ化でそろえてください。
- プラグインを掛けたのに書き出した音が変わらない — 書き出すのは波形そのものです。先に「焼き込む」か「リサンプル」をしてください。
- 上書き録音ができない — 録る音と波形のサンプルレートが違います。空のウィンドウに録ってから貼り付けてください。
- 試用版でノイズが入る — 14 日の試用期間が過ぎています。製品版を入れると消えます。
- それでも直らない時、不具合を見つけた時は、お問い合わせからお知らせください。Mac の機種、macOS の版、アプリの版、何をした時にどうなったかを書いていただけると、早く直せます。