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MANUAL

DawlessCapture マニュアル

v1.0.1 / macOS 14 以降 / Apple シリコン・Intel

DawlessCapture は、USB の楽器 (グルーブボックス、シンセ、オーディオインターフェース) を Mac に繋いで、立ち上げたら鳴るためのアプリです。機器セットも Audio MIDI 設定も要りません。 鳴っている音をその場で整えて (IR とリミッター)、そのまま録れます。PRO は演奏の映像も一緒に撮れます。

FREE 版の説明を表示しています。PRO にしかない機能は隠しています。

PRO 版の説明を表示しています。FREE 版は、映像・LUT・反転・別窓モニターが無いだけで、ほかは同じです。

1. FREE と PRO

  • FREE — 鳴らす、整える (IR・リミッター)、音を録る (wav)。無料です。
  • PRO — FREE の全部に加えて、USB カメラで演奏の映像を録る (音は楽器のライン直で、最初から焼き込み)、LUT を 10 本持ってかけ撮り、カメラの左右反転、別窓の大きなモニター。
  • 画面はどちらも同じ並びです。FREE では REC の「VIDEO」が鍵つきになっていて、押すとこの店が開きます。

2. 繋いで鳴らす

  • USB の楽器を Mac に挿して、アプリを開き、SOUND ON を押します (Space でも押せます)。これだけで、楽器の音が Mac のスピーカー (またはいま Mac が出力に使っている機器) から鳴ります。
  • IN は、最初は Auto です。Auto は「USB で繋がっていて、入力と出力の両方を持つ機器」(楽器やオーディオインターフェースの形をしたもの) を自動で掴みます。ディスプレイや本体のマイク、仮想デバイス、Bluetooth は候補にしません。マイクを勝手に掴んでスピーカーと回り込む (ハウリング) のを防ぐためです。
  • 鳴らしたい機器が Auto で掴まれない時は、IN のメニューから選んでください。選んだ機器は次に開いた時も覚えています。
  • OUT は Mac がいま出力に使っている機器です。アプリの中では変えられません。変えるには、メニューバーの音量、またはシステム設定 → サウンド で出力を切り替えます。切り替えると、アプリは鳴らしたまま付いていきます。
  • 初めて鳴らす時、Mac がマイク (入力) を使ってよいか聞いてきます。断ってしまった時は、システム設定 → プライバシーとセキュリティ → マイク で DawlessCapture をオンにしてください。PRO では、初めて映像を出す時にカメラについても聞いてきます。
  • 鳴っている間は、上の行に 経路 · バッファ · 往復の遅れ (ms) が出ます。経路は Mac が決めます (入力と出力が同じ機器なら DIRECT、別の機器なら AGGREGATE か SYNCED)。
  • 前回 ON のまま閉じたなら、次に開いた時にそのまま鳴り出します。機器が繋がっていなければ鳴らさず、繋いだ時点で鳴り出します。

3. 遅れを詰める

  • BUF (バッファ) は 32 / 64 / 128 / 256 / 512。小さいほど遅れが少なく、小さすぎると音が途切れます。途切れたら 1 つ上げてください。最初は 64 です。
  • RATE (サンプルレート) は Auto か、入力と出力の両方が対応しているレートから選びます。選ぶと、Mac の出力の設定もそのレートに変わります (Audio MIDI 設定で変えるのと同じこと)。右の数字が、いま実際に動いているレートです。44.1k しか出ない時は、繋いでいる機器が 44.1kHz 固定です (Roland の小型機に多い)。
  • 遅れは、ほとんど出力に使う機器で決まります。目安 (バッファ 64、往復):
    USB のオーディオインターフェース / 楽器の出力
    7〜8 ms
    MacBook のスピーカー
    約 24 ms
    Studio Display のスピーカー
    約 29 ms
    AirPods など Bluetooth
    約 160 ms (演奏には向きません)

4. 音を整える

音の流れは 入力 → GAIN → IR → LIM → (録音) → MON → スピーカー です。GAIN と IR と LIM は録音にも乗り、MON は聞こえる音にしか効きません。

GAIN
入力の音量。-12〜+24 dB。録れる音の大きさはここで決めます。つまみをダブルクリックすると 0 dB に戻ります。
MON
聞こえる音の大きさ。録音には一切効きません。夜に小さくして録っても、録れる音は変わりません。
メーター
録れる音のピークです (MON の前)。右端が 0 dBFS、縦の線がリミッターの天井 (-1 dB)。線を越えると赤くなります。
IR
インパルスレスポンス。機材の「色」を音に乗せます。メニューに 28 本入っています (サンプラー、テープ、コンソール、真空管、スプリングリバーブ、シンセのフィルター、FX)。どれも実機を録ったものではなく、特性を真似て作った音です。自分の IR ファイル (.wav / .aiff、先頭 1 秒まで使用) も読めます。ON / OFF で切り替えます。
LIM
先読み 5 ms のリミッター。天井は -1 dB 固定です。GAIN で突っ込んで LIM で止める、という使い方をします。

5. 音を録る

  • REC の行で AUDIO を選び、REC を押します。止めるのも同じボタンです (STOP と経過時間が出ます)。
  • 鳴っていない時に REC を押すと、SOUND ON してから録り始めます。鳴らしている途中で SOUND OFF にすると、録音も閉じます。
  • 録れるのは GAIN → IR → LIM を通った後の音 (聞こえている音と同じ) で、24bit の wav、レートは動いているレートのままです。
  • 止めると、できたファイルを Finder で見せます。ボタンの下のファイル名を押しても開きます。右下の Recordings で保存先のフォルダが開きます。
  • Mac が忙しくて音を取りこぼした時は、その長さぶん無音を入れて、ファイルの長さが実時間とずれないようにしています。

6. 映像を録る (PRO)

  • REC の行で VIDEO を選ぶと、カメラの行とプレビューの枠が出て、プレビューが始まります。
  • CAM で USB カメラを選びます。Mac の内蔵カメラや Studio Display のカメラも使えます。
  • QUAL は Auto / 4K / 1080p / 720p。そのカメラが出せない画質は押せません。4K を出せないカメラの時は、その旨と最大の解像度を表示します。多くのアクションカメラは、本体では 4K でも USB の webcam モードでは 1080p までです。
  • プレビューの枠の右上の MONITOR で、別窓の大きなモニターが開きます (大きさ自由、別のディスプレイにも置けます)。絵をダブルクリックしても開きます。モニター窓にも REC / STOP があります (⌘R)。
  • REC で録り始め、同じボタンで止めます。mov (H.264 + AAC 256kbps) です。音は楽器のライン直 (GAIN → IR → LIM の後の音) で、映像と最初から 1 本になっています。
  • 音と映像を別々に同時には録れません (音の録音と映像の録画はどちらか一方)。
  • プレビューを消すには枠の右上の HIDE、出すには枠の真ん中の PREVIEW です。REC はプレビュー無しでも動きます。

7. LUT (PRO)

  • FX の LUT の行に 10 個のスロット (1〜9, 0) があります。空のスロットを押すと .cube ファイル (LUT_3D_SIZE 64 まで) を選べます。
  • 入っているスロットを押すと、その LUT がその場でプレビューと録画に掛かります (録画中でも切り替えられます)。もう一度押すと外れます。⌘1〜⌘9、⌘0 でも切り替えられます。
  • 右のつまみが濃さ (0〜100%)。右クリックで入れ替え (Replace) と空にする (Clear)。スロットの中身と選んでいたスロットは、次に開いた時も戻ります。
  • LUT は録画に焼き込まれます。後から外せません。

6.8. 設定

右上の歯車で開きます。毎回は触らないものだけ置いてあります。

Sound off when REC stops
録音 (録画) を止めて保存が終わったら、SOUND も切ります。
Mirror camera
カメラの左右を反転します (鏡)。プレビューにも録画にも効きます。
Skin
見た目の色を 7 種類から選べます (WAVETRIM と同じ配色)。

画面のものは全部、次に開いた時も覚えています: 入力、BUF、RATE、GAIN、MON、鳴らしていたか、IR とその ON / OFF、LIM、REC の種類、LUT のスロットと濃さ、カメラ、画質、プレビュー、モニター窓、設定。

7.9. 録ったものの置き場所

音 (wav)
ミュージック フォルダの DAWless Capture (~/Music/DAWless Capture/)。名前は DAWless 2026-10-03 16.15.34.wav のように日時です。
映像 (mov)
ムービー フォルダの DAWless Capture (~/Movies/DAWless Capture/)。

右下の Recordings で、いま選んでいる種類のフォルダが開きます。

8.10. キー操作の一覧

Space
SOUND ON / OFF
⌘1〜⌘9 ⌘0
LUT のスロットを切り替える
⌘R
モニター窓で REC / STOP
⌘?
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9.11. 困った時は

  • 鳴らない・IN が赤い (Not Connected) — Auto が掴める機器がありません。IN のメニューから機器を選んでください。USB ハブ越しだと見えないことがあります。
  • 「Selected input not connected」 — 前に選んだ機器が今は繋がっていません。繋ぐか、別の機器か Auto を選んでください。
  • キーンと鳴る (ハウリング) — IN にマイクを選んでいて、スピーカーの音がマイクに戻っています。IN を楽器にするか、ヘッドホンにしてください。
  • 音が途切れる — BUF を 1 つ上げてください。Bluetooth の出力は、遅れが大きいうえに途切れやすいです。
  • RATE に 44.1k しか出ない — 繋いでいる機器が 44.1kHz 固定です。アプリでは変えられません。
  • REC が押せない — 保存の最中です。数秒待ってください。
  • 4K が押せない — そのカメラが USB で 4K を出せません。表示される最大の解像度までになります。
  • 映像が出ない (カメラが別のアプリに使われている) — そのカメラを使っている別のアプリ (Zoom、OBS など) を閉じてください。
  • それでも直らない時、不具合を見つけた時は、お問い合わせからお知らせください。Mac の機種、macOS の版、アプリの版 (FREE / PRO)、繋いでいる機器、何をした時にどうなったかを書いていただけると、早く直せます。